マグマ 高温岩体地熱発電を選択

マグマ 小説国際エネルギー戦争 真山仁

コラプティオに続いて読んだ真山仁さんの作品です。朝日新聞社から2006年2月に発刊された単行本です。

外資系ファンドに勤める野上妙子が地熱発電を研究運営する日本地熱開発の再建を任される話でした。これはWOWOWでドラマ化されたようです。

この小説を読んで高温岩体地熱発電というのを初めて知りました。

地下の水がマグマ溜りによって加熱された地熱貯留層から、発電に必要な蒸気を取り出すのが地熱発電だと一般的に知られていると思います。

高温岩体発電は、水は無くても高温の岩体があれば地上から水を地下に注入して人工的に貯留層を作ると言う。温泉に影響が出る可能性があるとか、調査・建設コストが比較的高いといった一般的な地熱のデメリットが高温岩体には無いようです。

小説では野上が建て直した新会社ジオ・エナジーが、天然と人口の熱水溜まりをもつハイブリッドな地熱発電所を完成させます。

そのジオ・エナジー社のキャッチフレーズが「地球のために、電気の源にこだわりませんか? だから、私達は、地熱発電を選びました」でした。

私は3.11まで電気の源など考えたこと無かったです。利用者が源を選べるようにするのも良いかもしれないと思います。

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