通販の生命線を握る運送屋 ラストワンマイル

ラストワンマイル 楡周平

楡 周平さんの「ラストワンマイル」を読みました。新潮社、2006年初版発行の単行本です。定価は1600円。

ラストワンマイルとは、ネットワークの基地局からエンドユーザーの家まで接続する回線のことを指すそうです。

この小説のラストワンマイルは、通販ショッピングの業界でエンドユーザーとなる購入客まで品物を届ける運送業者のことを指す。

主人公が務める暁星運輸は、大手IT企業が運営する通販サイト「蚤の市」の生命線とも言えるラストワンマイルをに握っている。

それは自分たちは強い立場にいるのことを意味するはずなのに、収益率は良くない上にIT企業から更に送料値下げを求められる。

そこで、自ら出店料無料のショッピングサイトを立ち上げる。

実社会では、ヤマト運輸や日本郵便などが自ら通販事業を行っています。私はこれらを利用したことが無いのですが、ヤマト運輸の「クロネコ美味紀行」を覘いてみると、美味しそうな地方の名産食材を多く取り扱っていました。

それと、前年の2017年、ラストワンマイルの反乱ともとれる運送各社の値上げが話題となりました。

あと、相手のIT企業にとって脅威となったのが出店料無料でした。

実社会でも数年前に、ヤフー・ショッピングが無料化した時は、大きなインパクトがありました。私がよく利用していた楽天市場内のショップもそこを引き払って、ヤフーに移ってしまいました。

こうしてみると、この小説は近未来を予見していたことになると思います。また、何か無料と言うキーワードがあって、ネット上だけで完結するビジネスだと、個人でもわりと容易に収益が出そうな気もしました。

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