野田総理 発電所の事故そのものは収束

夕方、野田内閣総理大臣の記者会見をNHKが中継していました。

東京電力福島第1原発の原子炉が「冷温停止状態」になり、事故収束に向けた工程表の「ステップ2」が完了したと世界に向けて高らかに宣言していました。

原子炉が冷温停止状態に達し、発電所の事故そのものは収束に至ったと判断されるとの確認を行いました。これによって事故収束に向けた道筋のステップ2が完了したことをここに宣言します。世界中の皆様に多大なご心配をおかけし大変ご迷惑をおかけしました。皆様に不安を与えてきた大きな要因が解消されます。/野田総理

現場の努力によって少しずつ事態が改善の方向に向かっていることは理解できますが、収束に至ったとの言葉に違和感を感じる。

政府が言う冷温停止状態とは下の二点を維持することと首相官邸ホームページに示していました。これを達成して収束とは言い過ぎです。ステップ2完了に止めるべきだったと思う。

核燃料の現状も未確認で原子炉そのものはまだ全くコントロールできてないわけで、今後何が起こるか誰にもわからないのでは。このような収束宣言をしたばっかりに、もし放射能漏れとかが起こってもその事を隠すとか過小評価しそうな気がします。

「冷温停止状態」とは
・ 圧力容器底部の温度が概ね100℃以下になっていること。
・ 格納容器からの放射性物質の放出を管理し、追加的放出による公衆被ばく線量を大幅に抑制していること(敷地境界において1 ミリシーベルト/年以下にすることを目標)。

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