レビー小体型認知症と家族が診断された

高齢の家族が、「目の前に黒い虫のような物がいる」と度々言うようになりました。それなら「眼医者に行ったら」とか、「目薬でもさしたら」とか言いながらも、何もしないままに月日が経っていく。

そんな中で、パーキンソン病と診断された方が似たようなことを言っていたという話を聞き、気になって調べてみると、家族は認知症ではないかと考えるようになりました。

で、かかりつけ医に相談し、紹介していただいた専門病院で検査を受けました。結果はやはり認知症でした。それもレビー小体型だと言う。

レビー小体型認知症がよくわかる本

検査は、頭のMRI検査、脳血流検査(SPECT検査)、それと問診テストでした。

これらの検査後の診察で、撮影したMRI画像を見ながら、正常な人と比べてご家族はこの部分の脳が少し萎縮しています、と医者は言う。私にはそのようには見えなかったのですが。

更に、SPECT画像を見ながら、この部分の血流が低下しています、とも。こちらは確かに他の部分とは色が違って見えました。血圧を下げる薬を飲んでいるからではないか、と勝手に思ったりして。

最後に、問診の際に家族が描いたという絵を見せられました。サイコロのような簡単な立体図を見て、書き写すように指示されたようですが、描いた絵はめちゃくちゃでした。五角形の図や時計の文字盤と針だという絵も、全く描けていませんでした。これを見た時はさすがにショックでした。

それと、歩く足元がおぼつかないのもレビー小体型認知の症状の一つだそうです。

レビー小体型認知症だということが分かったとして、本人や家族はこれから何をすればいいのか、どうすれば治るのかが知りたいとこです。

が、医者的にはそれほど症状が進んでいないとの判断と、特にこれといった治療法も無いようで、デイサービス等に行って、人と話したり体を動かすようにと言う。

あと、黒い虫のようなものは幻覚だそうで、それを抑えることが出来るかもしれないという、漢方薬の抑肝散を数日分処方されました。

その薬が切れたころに再度、専門医に診察してもらいに行き、虫が見えなくなったと本人が言ったので、抑肝散を継続することに。

しかし、その二三日後に、こんな薬(抑肝散)は飲まないと言い出しました。デイサービスも行かない、と頑固です。

結局、専門医に診てもらってもあまり意味がなかったようにも思えるのですが、家族やかかりつけ医、ケアマネさんなど周囲の人間が、高齢家族は認知症なんだということが認識できた点は良かったです。

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